本スクール概要
日本において、これから広がっていく「アドベンチャートラベル」。
そのガイディングスキルを身に着けることで、日本の成長産業を共に創ろう。
主に海外富裕層を対象にした「アドベンチャートラベル」。世界においては72兆円市場とも言われており、訪日外国人6,000万人時代を迎える日本において、ますます広がっていくと予想されます。
アドベンチャートラベルを高付加価値な体験にするためには、地域の歴史・文化・自然を魅力的に伝えるガイドが必須です。日本においては、これまで、ガイドのスキルを標準化・体系化したカリキュラムはなく、アドベンチャートラベル普及のボトルネックとなっていました。
本スクールは、アドベンチャートラベルのガイディングスキルを学ぶ日本唯一の環境です。
アドベンチャートラベルとは?
アドベンチャートラベルの定義
アドベンチャートラベルとは、欧米豪圏で発達した体験型観光の一つです。
Adventure Travel Trade Association(以下「ATTA」)によると、「アクティビティ、自然、文化体験の3要素のうち、2つ以上で構成される旅行」と定義されます。
旅行者が地域独自の自然や地域のありのままの文化を、地域の方々と共に体験し、旅行者自身の自己変革・成長の実現を目的とすることが特徴です。
世界におけるアドベンチャートラベル
世界約100カ国から1,400会員を擁する国際的なアドベンチャートラベル業界団体「Adventure Travel Trade Association (ATTA)」によると、国際的なAT市場規模は約72兆円と言われており、2012年以降、年率11.4%で成長しています。
海外富裕層の「モノ消費→コト消費」「自然回帰」「サステナブル意識の高まり」といった志向が、アドベンチャートラベル市場の成長ドライバーです。
日本のアドベンチャートラベルの可能性
「世界経済フォーラム(World Economic Forum)」の調査によると、「旅行・観光開発ランキング(Travel & Tourism Development Index)」において、日本は119か国中3位を獲得しています。「文化資源」(Cultural Resources)、「健康と衛生」(Health and Hygiene)、「安全・安心」(Safety and Security)といった指標で、日本は高い評価を得ています。一方で、日本のアドべンチャートラベル市場は2.3兆円程度と言われており、訪日外国人6,000万人時代を迎えるにあたり、大きな伸びしろを有しています。
ガイドの必要性と技能
アドベンチャートラベルの目的「地域独自の自然や地域のありのままの文化を、地域の方々と共に体験し、旅行者自身の自己変革・成長の実現」のため、地域と旅行者をつなぐ役割を担うのがガイドです。ガイドは以下のような技能を有します。ご覧いただくとわかるように、ガイドは多岐な領域の知識・技能が必要で、アドベンチャートラベルが高付加価値である証左でもあります。
ツアーの内容に関わる知識・技能
参加者に高い体験価値を届けるため、ガイドは、日本や地域の自然・文化・歴史についての知識を持ち、ツアーのコンセプトを随所で語ることが求められます。また、アクティビティをガイディングする場合、その専門技能(例.サイクリング)も抑える必要があります。
コミュニケーション力
ガイドは、持っている知識を参加者に対し一方的に話すのではなく、友人や家族など、自分にとっての大切な人を案内するような気持ちで相手の反応を見ながら、参加者が求めるタイミングや切り口で、適切な知識を伝えることが求められます。また、ジョークやサプライズを織り交ぜるなど、参加者を楽しませる工夫ができると理想的です。
語学力
まずは英語対応を目指すべきです。流暢である必要はなく、日常会話レベルでも対応可能です。その上で、ターゲット国や訪日外国人旅行者が多い国の言語に対応できることが望ましいです。
緊急時の対応能力
ツアー催行中は、想定外のことが起こる可能性が常にあります(例:「水環境」では天候や流れ、潮汐や流量の変化などの自然現象により状況が刻一刻と変化する)。天候や事故等の様々なトラブルにあっても冷静に臨機応変な対応をする必要があるため、予め起き得るトラブルとその対処法を把握するリスク管理と、危機が発生した際のファーストエイドの技能必要です。
ガイドという仕事の魅力
アウトドアを仕事に
ガイドの仕事は、壮大な自然景観を日常的に体験できる特別な機会を提供します。野生動物や植物との近い距離での触れ合いが可能で、自然のリズムや季節の変化を直接体感しながら仕事ができます。この職業では、アウトドアスキルを常に磨き、自然と共生するライフスタイルを実践できます。
旅行者へ最高の体験を
ガイドとして、自然や文化に関する知識や経験を旅行者と分かち合える喜びがあります。参加者が新しい経験を通じて成長する姿を見守れることも、この仕事の醍醐味の一つです。旅行者の信頼を得ながら、彼らの人生に残る特別な思い出作りに貢献できる満足感があります。
成長産業で働く
アドベンチャートラベル市場の急速な成長に伴い、ガイドの需要も増加しています。持続可能な観光の重要性が高まる中、まずは日本でガイドの実務経験を積み、その後世界の各国でガイドとしてのキャリアを形成することも可能でしょう。
本ガイドスクールの特徴
本スクールは、日本で初めてガイド育成の
体系化を行いました。
運営会社である株式会社東京山側DMCは、
豊富な野外指導実績を有し、
本スクール修了生に対する出口を提供します。
体系的な学習カリキュラム
これまでガイドの必要性は認識されつつも、その育成方法と基準が不明瞭なため、育成は道半ばでした。本スクールは、アドベンチャートラベルの有識者が監修することにより、日本で初めて、国際基準のガイド育成基準・方法を体系化しました。
豊富な野外教育実績
親子への野外教育である「探求型自然体験学習スクール」をはじめ、野外の活動指針であるLNT(※1)インストラクター、WEA(※2)の認定プログラムであるCOL(※3)など国際基準の野外教育の資格と指導実績を有しています。
(※1)Leave No Trace
(※2)Wilderness Education Association
(※3)Certified Outdoor Leader
出口としての東京山側AT
弊社は、観光庁、TCVB(東京観光財団)、環境省の事業に多数採択されており、東京山側におけるアドベンチャートラベル(AT)のツアー造成を行っています。本スクールでガイディングスキルを身に付けた後は、東京山側ATで早速ガイドとして活動していただくことが可能です。
東京山側でガイドを目指す意義
本ガイドスクールは、東京山側で活躍するガイド育成を目的としております。
東京山側とは
東京都の面積の4割は山・森林です。山や森林、川や渓谷、良質な水源を有し、多様な動植物など自然豊かな地域で、西多摩や南多摩に内包されるのが、主に6市町村(あきる野市、日の出町、檜原村、奥多摩町、青梅市、八王子市)からなる東京山側です。北に秩父、西に甲府やアルプス、南には丹沢や富士を眺め、秩父多摩甲斐国立公園への入口にもなる東京山側は、関東を代表する豊かな自然・山側へ繋がるゲートウェイです。その自然文化体験フィールドとしての価値を国内外へ広く訴求するため、「東京山側」というエリアブランディングの概念が生まれました。
東京山側アドベンチャートラベルへの参加
東京山側ではアドベンチャートラベル(AT)の機運が高まっています。弊社が運営している「国際基準のアドベンチャートラベルガイド育成及びATコンテンツ造成事業」においては、2年以内にATスルーガイドを30名以上、ATガイドを10名以上、さらにATツアーを20コンテンツ造成することを目指しています。本スクールの修了生は、ガイドとしてのキャリアを、東京山側からスタートしていただきます。
インバウンドのハブとしての東京
海外観光客の7割は羽田空港または成田空港から日本へ入国します。北海道などの地方で日本の自然を楽しむ海外観光客は数多いですが、東京は、日本のアドベンチャートラベルのハブとしての機能を有しているのです。その東京でガイディングスキルを学ぶことは、東京山側においてはもちろん、日本各地の拠点でのガイドのキャリアが拡がることを意味します。
想定対象者
現役ガイド
すでに観光ガイドとして活動しており、今後の潮流であるアドベンチャートラベルに対応して収入アップを狙いたい方
通訳案内士(英語話者)
語学力を活かして通訳案内士として活動しているが、自然や旅行が好きでATガイドへのキャリアチェンジに興味がある方
学生
アウトドアや自然環境の専門学校に通っており、将来ガイドとして安定した収入を得たい方
上記に当てはまる方以外(例えば国際交流やアウトドアが好きなホワイトカラーの方)も、本スクールのカリキュラムを学習することで、スルーガイドまたはATガイドとして活躍することができます。また、本業ではなく、副業でガイドとして活動する方も歓迎します。
目指せる2種類のガイド
本スクールには「アドベンチャートラベルスルーガイド(ATスルーガイド)」と「アドベンチャートラベルガイド(ATガイド)」の2コースがあります。それぞれの職種ごとに、必要なスキルを4か月間で身に着けます。
※一部受講生の方が各自で身に着けていただくスキルもあります。
ATスルーガイドは、アドベンチャートラベラーに同行して、行程管理や各種調整、地域の自然・文化・歴史の解説などを行います。また、ATガイドとの橋渡し役を担います。
本コースの学習内容は以下の通りです。
※任意科目は本スクールの学習内容には含まれません。各自で取得していただきます。
ATガイドは、スルーガイドに必要なスキルに加え、専門領域のアクティビティ(ハイキング、サイクリングなど)の知識と技能を有します。スルーガイドと比較すると、より専門性が高いガイドです。
本コースの学習内容は以下の通りです。
※任意科目は本スクールの学習内容には含まれません。各自で取得していただきます。
※選択科目は各自で取得していただきます。取得場所はご案内します。
スケジュール
現在、第2期生を募集中です。お気軽にお問い合わせください。
下記の日程以外に、e-Learningにて自学自習、小テストを実施していただきます。
ATスルーガイドコース
本スクールの受講生と講師の顔合わせを行い、今後の進め方について説明を行います。また、アドベンチャートラベルおよびガイドの役割に関する基礎知識を身に着けます。
LNT(Leave No Trace)とは、環境に対するインパクトを最小限にして、アウトドアを楽しむための環境倫理プログラムです。世界90カ国のアウトドアレクリエーションにおける行動基準となっています。この2日間では、LNTの7つの原則を学び、実践することを通し、LNT指導者としてのスキルを身に着けます。
株式会社東京山側DMC 探究型自然体験学習スクール 校長を務める桜澤裕樹先生による、東京山側の特別講義。東京山側の魅力をジオレベルで知り、体験することで血肉化し、顧客に披露できるようになりましょう。
青梅の武蔵御嶽神社は、ー千年以上も昔から山岳信仰の聖地として知られています。現役のATガイドのもと、武蔵御岳神社のアドベンチャートラベルを実際に体験してみましょう。
WEA(Wilderness Education Association)準拠の2泊3日野外体験。あきる野市の山間部周辺で、野外遠征計画の立案から、野外調理方法、チームマネジメントまで、アウトドアリーダーに必要なスキルを学びます。また、本体験の終了後、ご自身でオリジナルのATツアーのプランを作成していただきます(後日フィードバックを実施)。
WFA(Wilderness First Aid)準拠。野外救急のプロフェッショナルのもと、救急隊がすぐにかけつけられないエリアで、応急処置を行うファーストエイドの技法を学びます。アドベンチャートラベルのガイドには必須のスキルです。
Step5で作成したATツアーについて、講師がフィードバックを行います。
いよいよスクールの最終試験です。武蔵御岳神社でATツアーを実践していただき、講師が評価を行います。
ATガイドコース
本スクールの受講生と講師の顔合わせを行い、今後の進め方について説明を行います。また、アドベンチャートラベルおよびガイドの役割に関する基礎知識を身に着けます。
LNT(Leave No Trace)とは、環境に対するインパクトを最小限にして、アウトドアを楽しむための環境倫理プログラムです。世界90カ国のアウトドアレクリエーションにおける行動基準となっています。この2日間では、LNTの7つの原則を学び、実践することを通し、LNT指導者としてのスキルを身に着けます。
株式会社東京山側DMC 探究型自然体験学習スクール 校長を務める桜澤裕樹先生による、東京山側の特別講義。東京山側の魅力をジオレベルで知り、体験することで血肉化し、顧客に披露できるようになりましょう。
青梅の武蔵御嶽神社は、ー千年以上も昔から山岳信仰の聖地として知られています。現役のATガイドのもと、武蔵御岳神社のアドベンチャートラベルを実際に体験してみましょう。
WEA(Wilderness Education Association)準拠の2泊3日野外体験。あきる野市の山間部周辺で、野外遠征計画の立案から、野外調理方法、チームマネジメントまで、アウトドアリーダーに必要なスキルを学びます。また、本体験の終了後、ご自身でオリジナルのATツアーのプランを作成していただきます(後日フィードバックを実施)。
WEA(Wilderness Education Association)準拠のOLTC(Outdoor Leader Training Course:)を取得します。野外指導の専門職として一定の技能を有することを証明することができます。
WFA(Wilderness First Aid)準拠。野外救急のプロフェッショナルのもと、救急隊がすぐにかけつけられないエリアで、応急処置を行うファーストエイドの技法を学びます。アドベンチャートラベルのガイドには必須のスキルです。
Step5で作成したATツアーについて、講師がフィードバックを行います。
いよいよスクールの最終試験です。武蔵御岳神社でATツアーを実践していただき、講師が評価を行います。
全日程の参加が難しい場合は、お気軽にお問い合わせください。また、すでにカリキュラム内の資格をお持ちの方(LNT、WEAなど)は、本ターム内ではご参加いただく必要はありません。
講師紹介
師岡 龍也
株式会社東京山側DMC ATガイド育成事業 リーダー
あきる野市出身。あきる野市の猟友会会長の祖父から影響を受け、幼いころから自然環境に対して興味を持つ。株式会社東京山側DMCにおいて、探究型自然体験学習スクール講師陣のリーダーとして、年間2万人の事業へと成長させた。2023年からはATガイド育成事業のリーダーも兼務。
・WEA(COL)
・Leave No Trace level2 instructor
・Wilderness First Aid
村野 夏生
株式会社東京山側DMC ATガイド育成担当
親しみやすい人柄が人気の、探求型自然体験学習スクール事業の看板講師。2023年からはATガイド育成事業に参画し、ATガイドとしてのリスキリングを行う。また、東京山側におけるATツアー造成にも関わる。
・WEA(COL)
・Leave No Trace level2 instructor
・Wilderness First Aid
櫻澤 裕樹
株式会社東京山側DMC 探究型自然体験学習スクール 校長
環境省生物多様性センターおよび地方環境事務所にて、全国の生物多様性関連調査や自然再生事業等の企画・調整業務に従事後、地元あきる野市に帰還。『みちくさの達人』と称して、環境教育系番組等の監修・出演など、各種メディアで発信中。大地といきものの不思議、多様性について楽しく学ぶ、東京山側探究型自然学習プログラムを提供している。
Coming Soon(現役ATガイド)
Coming Soon
Coming Soon
石山 直人
株式会社東京山側DMC 顧問、AT有識者
1988年 現(株)JTB入社、すべての国内旅行分野を経験し法人営業札幌支店長を経て2013年度よりJTB本社グローバル事業本部にて訪日インバウンド担 当部長、着地型事業推進室長、インハウス事業推進室長を歴任。海外旅行市場に従事。2019年10月より(公社)北海道観光振興機構ATWS準備室長、2020年より同AT推進部長兼ATWS北海道実行委員会事務局次長としてATWS2021北海道/日本の開催に携わる。2022年4月より高付加価値インバウンドマーケット全社推進部署の設立 にあたりJTBGMTに着任。
・2021年 北海道観光審議会 特別委員
・2021年 北海道観光審議会 アドベンチャートラベル部会 委員
・2022~23年 ATWS北海道実行委員会兼北海道観光振興機構よりAT事業アドバイザーを委嘱
2024年4月JTB退社、株式会社ウィルダネスデザイン設立
川口 大景
株式会社東京山側DMC 顧問、AT有識者
1983年 株式会社日本交通公社(現JTB)入社 教育旅行営業、法人営業を経験し、本社部門で教育旅行・法人営業マネージャー、教育旅行部長、国内旅行部長を歴任。
2013年 ジェイアイ傷害火災保険株式会社 取締役
2016年 株式会社JTBグローバルマーチャンダイジングサポート 取締役営業本部長
2018年 株式会社JTBグローバルマーケティング&トラベル 取締役 常務執行役員 営業本部長
2022年 JTBグループを定年退職し個人事務所 『オービムラボ』 設立
参加費用
330,000円(税込)
550,000円(税込)
すでにカリキュラム内の資格をお持ちの方(LNT、WEAなど)は、当該資格の取得時間分を割引きます。詳しくはお問い合わせください。